業界の常識を疑い、従来の大ロット販売に代わる手法として最小ロットやバラ売りを導入されました。そのことで、顧客が小規模な購入から始めて気に入れば大量にご購入いただける流れがうまく行き成功されました。今後は、ECの拡張として、お寺の課題解決や異業種の紹介を通じて、アドバイザー的な役割を果たすメディアへの成長を目指されるとのことです。
今回ゲスト、有限会社谷治新太郎商店 谷治大典 氏は、業界が斜陽産業なため危機感を持ち、周囲の反対を押し切り2013年卒塔婆通販サイト「卒塔婆屋さん」を開設。
カラーミーショップ大賞にて2019年地域賞、2020年優秀賞を授賞、2023年ネットショップグランプリネットショップ担当者フォーラム賞を授賞されていらっしゃいます。
引き続き、谷治氏に『伝統工芸とEC』についてお伺いしました!
▽ECは便利ではありますが、卒塔婆をECで買う理由は何だと思いますか?
妻の実家に入って最初に何をやっているか聞いた時に、卒塔婆を作っていると言われ、「卒塔婆って何?」というところから入っているので、業界の常識はありませんでした。業界の常識は、いかにロットを多く売るかということです。その数は1回で500本〜1000本くらいです。それで年間で少ない数でやるというのが今までの考え方でした。これだと金額的に買いにくく、置く場所にも困ります。
弊社は元々50本入りがスタートだったのですが、もう少しロットを減らした方がお客様から喜ばれるのではないかと、社内でも色々議論したところ

